弁護士 vs ヤミ金

今日はヤミ金についてのお話です。

ヤミ金とは

ヤミ金とは、出資法や利息制限法の定める上限金利をはるかに超える違法な金利で貸付を行う貸金業者のことです。

滞納した場合には、借りた本人のみならず、その家族や親族、本人の職場、家族・親族の職場などに厳しい取立てを行うことも特徴です。借り主の子供が通っている学校に嫌がらせをするというパターンもありました。

あと、利息がとにかく高いのも特徴です。10日で1割は当たり前、まだ良心的な方です。10日で3割とか、5割とかとられるケースもざらです。

これだけの高金利ですから、当然返せなくなります。すると、また別のヤミ金から借り、それも返せなくなってまた別のところから・・・と際限なく増えていきます。一人で10件、20件のヤミ金から借りているということも珍しいことではありません。

返済日にはヤミ金からの電話が鳴り止まず、法律相談中も電話は鳴りっぱなしです。

ヤミ金への対処法

さて、そうしたヤミ金への対処法ですが、ヤミ金のような違法な高金利での貸付については、借主にはその利息のみならず元本も返済する義務はないということが明確に示されています(最高裁平成20年6月10日判決)。

ですから「元本・利息いずれも法律上支払う義務はない」と毅然と対応することが肝心です。具体的にはヤミ金にお電話をして「これこれこういう判例があるのでもう払いません、元金の返金もしません」とお伝えします。

私も弁護士としてヤミ金のご相談を数限りなく受けてきましたし、たくさんのヤミ金業者とお話ししてきました。

「もう払いません」とお伝えしたときのヤミ金の反応も様々で、バラエティに富んでいます。いくつかご紹介します。

激昂型

「おどりゃ~!!!なんやきさん!!こっちはくぁwせdrftgyふじこlp!!!」

これは怒鳴り散らしてこちらを威圧しようとするパターンです。

「怒鳴り散らされるのは怖くありませんか」とよく聞かれますが、受話器越しに殴ることができる人間は多分いませんので、あまり怖いと思ったことはありません。

こういう人は数分間好きなように怒鳴らせておくのが吉です。怒鳴るのって結構エネルギーを使いますので、しばらくすれば怒声もループしはじめ、そのうち「もうええわ!!」となります。

人道型

「あいつはね、困ってるっていうから、こっちは人助けと思って貸してやったんですよ。借りたものは返す、これが人の道ってもんでしょう、ねぇ先生、違いますか?」

発言だけ取り出すと、その内容は一応理にかなっているのですが、なにせ違法金利で貸付を行っている業者なわけで、こちらとしては違法行為をしている人間に人の道を説いていただく筋合いはありません。

あっさり型

俺「もしもし、弁護士の藤岡といいますが・・・」
ヤ「誰の件?」
俺「○○さんです。」
ヤ「あ、そう、わかった。口座とか止めんといて、じゃ。」
ツーツー・・・。

これは、弁護士が介入した以上、それ以上の回収が無理とよく分かっているパターンです。業者としてはそんな案件に時間を費やすくらいなら、別の案件にリソースを割きたいという非常に合理的な経営判断のもと行動しております。

なれ合い型

これは、電話中、猫なで声で

「なんとか元金だけでもお願いしますよ~。先生と同じ名前の幼なじみがいるんですよ~。それに免じてなんとか頼みますよ~。」

などと不合理な弁解に終始し、挙げ句の果てには

「先生の事務所で雇ってくださいよ、オレ即戦力になりますよ!」

と就職活動を始めるパターンです。こういう場合、こちらもつい調子に乗ってしまい「じゃあ履歴書送れよ」などと言ってしまいがちです。注意が必要です。

早期の相談をおすすめします

どうしようもなくてヤミ金から借りてしまったという場合でも、ご相談いただければ通常なんとかなります。これまでの経験上「もう払いません!」というお電話をすれば、大多数のヤミ金は引き下がりました。

ごくまれにしつこく嫌がらせなどをしてくる往生際の悪い業者がいますが、そういう業者に対しては口座を凍結したり、携帯を止めたり、警察とも連携して全力で対応します。

解決できなかったケースは一件もありませんでした。

ただ、そうはいっても家族や親族、職場などに多大なご迷惑を掛けてしまうことがあり得ますので、借りないということがなにより大事です。

借金でこまったらヤミ金に手を出す前に弁護士に相談してください。

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