遺言書を書く場合にはどんな点に気を付ければよいでしょうか?

(1)遺産となる財産を確認しましょう。

まずは、自分の遺産となる財産を把握するところから始めましょう。預貯金通帳や、不動産の権利証、保険証券など財産の内容がわかる資料を手元に置いて一つ一つ内容を確認しながら、財産目録を作ってみましょう。

負債も遺産に含まれますので、どこにいくらの借り入れがあるのかを明確にしておくと良いと思います。

(2)推定相続人を把握しましょう。

次に、ご自身の推定相続人が誰なのかを確認しましょう。だれが相続人になるかは法律で明確に決まっております。よく分からない場合には専門家にご相談ください。

(3)誰にどの財産をどんな割合で受け継いでもらいたいかを考えましょう。

ここが遺言書作成の最も大事な部分です。じっくり時間をかけて考えることをお勧めします。

遺産の分け方は遺言者が自由に決めて構いません。特定の相続人に全財産を譲るという形にしてもかまいませんし、平等に分割してもかまいません。相続人以外の方に遺贈という形で遺産を分けることもできます。

ただし、相続人の中に遺留分を有する者がいる場合にはその遺留分を侵害することはできませんから、注意が必要です。遺留分に配慮した遺言書を作成することでご遺族の相続争いを回避することも可能です