セミナー・講演の際には読み上げ原稿を作っていた話

これまでに成年後見制度や虐待防止法、高齢者・障害者問題、消費者問題、債務整理、相続、遺言、労働法などなどさまざまなテーマでお話をさせていただく機会がありました。

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大学の授業にお招きいただいて4回分の講義をしたこともあります。このときは学生さん達といろいろ議論できて本当に楽しかったです。

もともと人前でお話をするのはそこまで得意というわけではないんですが、場数を踏んでいくことで、最近ではかるい笑いをとることも結構できるようになってきました(たぶん)。

駆け出しのころは緊張しまくりだった

弁護士という肩書きはついてますが、なにせ若輩者のぺーぺーですから、大勢の視線を一身に受けてしゃべるというのはなかなか大変です。

駆け出しの頃は、パニクって頭が真っ白になったらどうしようとか緊張しっぱなしだったことを覚えています。

保険として講演原稿を作っていた

そこで私は「講演でしゃべろうと思っていることをすべて書き出した原稿」を作っていました。パニクって頭が真っ白になっても文字を読み上げることくらいはできるだろう、頭から順番に読み上げればそれなりに体裁は整うだろうという考慮に基づく保険です。

さらに、その原稿に「ここで配布資料1を説明」とか「ここまでを開始15分で読む」といった「ト書き」もふんだんに盛り込んでいました。

完全に演劇の台本です。

その上、実際に時間内にしゃべりきることができるかどうか、自宅や事務所でブツブツつぶやきながら予行演習もしていました。

今考えると大変な作業量ですが、当時はここまでしないと不安で仕方なかったんです。

本番ではこの原稿にちらちら目を落としながらお話ししておりました。

講演原稿を作らなくなった理由

今ではこうした作業はしてません。いつの頃からかは忘れましたが講演原稿を作らなくなりました。

(1)会場の反応が分からない

理由はいろいろありますが、一番大きな理由は、原稿をちらちら見ながらだと、会場の様子がわからなくなってしまうということです。原稿にばかり目が行ってしまって、聞いているお客さんの様子に反応できなくなってしまうのです。

今では、会場が話を理解できてなさそうだなと思えば、説明を繰り返したり、別の言い方をしてみたり、具体例を挙げてみたり、いろいろ工夫をしようと臨機応変に考えるのですが、原稿を作ってしまっているとそういったとっさの判断が難しくなります。

私は、せっかくお話を聞きに来てくれているのですから、なんとか興味を持ってもらいたい、少なくとも面白くないとは思ってもらいたくない、と思ってお話をしたいと思っています。聴衆の反応を見ずにこちらのペースでだらだら話をしてもそれは達成できません。

(2)会場との双方向のやりとりが楽しい

また、私は、会場から質問をもらったり、こちらから会場に問いかけてみたりといった双方向のやりとりが大好きです。「なるほど!!そこに疑問をもつのか!!」という新鮮な発見がたくさんあって、これがあるからセミナーや講演会は辞められないというくらい好きです。

専門家がスルーしてしまいそうな素朴だけれども本質的な質問が会場から出てきたりすると、もうワクワクしっぱなしです。

原稿読み上げ型だとこうはいきません。

事前準備はしっかりしています。

講演原稿は作らなくなりましたが、事前準備はしっかりしています。レジュメやパワポ資料も必要に応じて作成します。事前準備がしっかりできていればあまり緊張せずに、心理的に余裕のある状態で話せるからです。

また、こうした余裕があるからこそ、会場のお客さんと双方向のやりとりができるようになります。

事前準備は大事です。

セミナー・講演依頼を受け付けています!

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